リチャード・クーさんの著書、「日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方」を読んだ。
本書はサブプライム危機とは何なのか、それが世界に及ぼす影響とは何なのか、日本はそれに対しどう動かなければならないのかを説いたものです。
最近ではリーマン・ブラザーズの破綻が報道されましたが、そもそもサブプライム危機とは何なのか、現在米国、そして世界で何が起こっているのかを理解するには、本書はうってつけの内容だと思います。
現状についての分析は明快かつ分かりやすく、金融や時事にうとい私でもすらすらと読めてしまいました。
ただ、著者の語る、ITバブルや不動産バブルに対する政府の施策についての「あれは間違いだった、あの時こうすればもっとよくなっていた」というのはあくまで結果論に過ぎないと思いますし、それを受けて政府を無能の集団と考えるのはまずいでしょう。
あくまで世の中で今何が起きているのかを一人のエコノミストの視点から理解する、という姿勢で読めば、難しい表現もなく分かりやすい本書はかなりお勧めだと思います。
●なぜサブプライム危機は戦後最悪の金融危機なのか?
●何故銀行は「死に金」を抱えているのか?
●なぜ日本の企業は新卒採用に積極的になったのか?
●当事、橋本首相が増税対策などせずに首相公邸でプラモデルでも作っていれば、本当に日本は何百兆円もの政府債務の発生を防げたのか?
●何故格差が今後も拡大するのか?
かなり面白いので、是非読んでみてください。
| 日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方 | |
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リチャード・クー
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