• ホーム
    • 管理人について
  • ブログ記事
    • スティーブ・ジョブズ
    • 業務改革/BPR
    • IT/ツール
    • ビジネススキル
    • 読書/勉強法
    • ワークスタイル
    • 海外サッカー/ユベントス
    • 管理人の日記
    • 雑学ネタ
  • コンタクト
rss hatena Clip to Evernote facebook Twitter

問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2008/09/19 – 07:33 

『「夢とビジョン」を語る技術―「いっしょに仕事がしたい!」と言われる』

このエントリーをはてなブックマークに追加

野口吉昭さんの著書、「「夢とビジョン」を語る技術―「いっしょに仕事がしたい!」と言われる」を読んだ。
「夢とビジョンを語る技術」と題するに妥当な内容ではないと思います。
本書の主張は、『今組織では、現場を知らない「トップの夢」を、現場の状況を踏まえてより現実的な「ビジョン」にすることのできる、ミドルマネジメントが求められている』、にとどまっています。
確かによいビジョンを描き、メンバーを上手に巻き込むことが出来れば、組織の活力は何倍にもなると思います。
しかし、だからこれからはミドルが夢やビジョンを語りなさいと言われてすぐに効果が出るような、簡単な問題でもないでしょう。
そこの部分をより詳しく扱って欲しかったのですが、どうも本書はあっちにいったりこっちにいったりでまとまりがなく、結局何を言いたかったのかが分かりにくい内容で、そもそも本書にビジョンはあるのかと疑問に思ってしまいました。
しかし、部分的には面白い内容もあります。
小さい組織のほうがミッションやビジョンが明確になりやすいので、トップの描く「夢」を現場のビジョンに翻訳する「ビジョンの最大化」こそがミドルの一番の仕事であり、よってミドルが元気な組織ほど強い組織なのだと本書は述べています。
そこで、現場のリーダーであるミドルにはマネジメント能力と共に、ビジョンシップ(ビジョンの再構築能力)が求められる、と書かれているのですが、一人の人間がビジョンシップとマネジメント力の2軸で優秀であることは非常に難しいと思います。
私はそもそもリーダーとマネジャーはまったく別のものだと思います。
リーダーは未来を描く人であり、軸が「未来」にある。
マネジャーはメンバーの特徴を把握し、それぞれが自分の力を最大限発揮しつつ高いモチベーションを維持しながら働ける環境を整備する人であり、軸が「人」にある。
そもそも求められる役割も資質も異なる両者を、「現場のリーダー」として一変にミドルに求めること自体に実は無理があるのではないでしょうか。
私は、これらは分業したほうがうまく行くのではないかと思います。
それぞれの組織にビジョンを描くリーダーと、人をマネジメントするマネジャーがいて、各々が得意なポジションで役割分担させたほうが、それぞれの役割を最大限組織の中に活用することが出来るのではないでしょうか。
ミドルにパートタイマー的にビジョンを描かせても、そもそも資質がなければたいした成果は出ないと思います。
自分の強み(好きで得意なこと)を生かす時代ですしね。
もちろん、両方の資質を持っていればその限りではないでしょうが。

「夢とビジョン」を語る技術―「いっしょに仕事がしたい!」と言われる
「夢とビジョン」を語る技術―「いっしょに仕事がしたい!」と言われる 野口 吉昭

かんき出版 2003-09
売り上げランキング : 61966

おすすめ平均 star
star抽象論に終始
star熱い思いを現実にするためには
star面白いけどまとまりがない

Amazonで詳しく見る by G-Tools

この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます

『響き合うリーダーシップ』
『はじめての課長の教科書』
『あたたかい組織感情 ミドルと職場を元気にする方法』
第9回プレゼン読書会開催!
『マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!』

Posted on 2008/09/19 by 河村 拓. This entry was posted in ビジネススキル. Bookmark the permalink.
RSSに登録
rssnewspaper.jpg

4 Comments

  • hiro@多読成功術
    2008/09/20 - 05:45 | Permalink

    こんばんは!
    なるほど、リーダーとマネジャーを分業すること
    確かにメリットがあるような気がしますね。
    ただ実質ほとんどの会社が優秀なリーダーはいるのだが
    人材が不足していたりと同一ポジションになってしまっていたりという現実があるように思えます。資質と似ているかもしれないですが
    やっぱり学ぶ姿勢が大切なのかななんて思えますね。

    返信
  • lemoned-icecream
    2008/09/20 - 05:45 | Permalink

    hiroさん
    いくら資質があってもそれを磨く努力をしなければ決して「強み」にはならないので、
    おっしゃるとおり、やはり「学ぶ姿勢」は大切ですよね!
    個を生かす組織はスポーツにたとえると分かりやすいのではないかと思うのですが、
    例えばサッカーでは金太郎飴のような11人の選手をフィールドに配置しても勝てず、
    それぞれのポジションにおける優秀な選手を適材適所で配置することで
    チームとしての総合力が向上するのだと思います。
    攻撃力のあるスタープレイヤーをかき集めても勝てないことは、
    数年前に「銀河系」と呼ばれたRealMadridが3年間無冠で終わったことによって証明されたと思っているのですが、
    人材不足を解消するために今後は企業も、
    早い段階で個々の資質を見抜き、それをベースにした育成、
    配置をしていくようになるんでしょうかね?

    返信
  • マック
    2008/09/20 - 05:45 | Permalink

    リーダーとマネジャーの違いかぁ…
    言われてみればそうですねぇ、なんかしっくりきました。
    どの本か忘れたんですが、これからの組織論としてトップ・ダウンでもボトム・アップでもなく、ミドル・アップダウンというような組織が成功すると聞いたことがあります。
    この組織はまさしくミドルマネジャーが中心的役割を担うもので本書に似てるなぁって思いました。
    ミドルマネジャーって書くとちょっとかっこいいけど、一歩間違うと中間管理職に見えてしまうのがタマニキズですね(笑)

    返信
  • lemoned-icecream
    2008/09/20 - 05:45 | Permalink

    マックさん
    恐らく酒井穣さんの「はじめての課長の教科書」ではないですかね?
    部下のモチベーション管理と言う「下向きの目線」と、
    トップの夢と現場の状況を結びつける実行作を創造する「上向きの目線」
    の両方を兼ね備えると言う意味でミドル・アップダウンと述べていたと思います。
    「夢やビジョンを語る」のではなく、
    あくまで夢と現状を結ぶ役割だというのが違いでしょうか?
    >一歩間違うと中間管理職に見えてしまうのがタマニキズですね
    資質がある人を抜擢すればミドルマネジャーになっても、
    年功序列などで決めてしまうと中間管理職にとどまりそうですね(笑)

    返信
  • コメントを残す コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    *

    *

    次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

    • 最近の投稿

      • 会社のITはエンジニアに任せるな! 会社のITはエンジニアに任せるな!
      • 周囲を熱狂させる企業やリーダーは何が違うのか? 〜Whyから始めよ〜 周囲を熱狂させる企業やリーダーは何が違うのか? 〜Whyから始めよ〜
      • ストレングスファインダーによる、業務改革(BPR)の上流工程でハイパフォーマンスを発揮するのに必要な才能 ストレングスファインダーによる、業務改革(BPR)の上流工程でハイパフォーマンスを発揮するのに必要な才能
      • プロセス思考の導入で、法人営業の業務改革を行なう方法 プロセス思考の導入で、法人営業の業務改革を行なう方法
      • 求められる人事の業務改革〜経営に必要とされる今後の人材マネジメント〜 求められる人事の業務改革〜経営に必要とされる今後の人材マネジメント〜
      • 自由であり続けるために捨てるべきこと 自由であり続けるために捨てるべきこと
      • 営業活動がビックリするほど見える!〜プロセスの標準化とモニタリング〜 営業活動がビックリするほど見える!〜プロセスの標準化とモニタリング〜
      • 戦い抜いたメッセージはシンプルで美しい 戦い抜いたメッセージはシンプルで美しい
      • ユベントス2011〜2012、私が選ぶ活躍した人ランキング「ベスト5」 ユベントス2011〜2012、私が選ぶ活躍した人ランキング「ベスト5」
      • SEが苦手にしがちなドキュメント力を強化する5つの視点 SEが苦手にしがちなドキュメント力を強化する5つの視点
    • 人気エントリー

    • アーカイブ

    takukawamura 河村 拓 / Taku Kawamura
    1985年9月6日
    Facebook Twitter

    ITコンサルタント(IT部門の業務改革、人材育成など)
    セミナー講師

    コンサルティング実績(2013年12月時点)
    ・商社企業におけるIT戦略立案(2013年)
    ・畜産企業におけるIT人材キャリアパス/スキルマップ作成(2013年)
    ・IT企業における業務改革アセスメント(2013年)
     など
    セミナー講師実績(2013年12月時点)
    ・IT部門のヒアリング力育成セミナー(コンテンツ企画、開発、実施)
    ・IT部門の提案スキル育成セミナー(コンテンツ企画、開発、実施)
    ・IT部門の新人研修(実施)
     など
    • ホーム
      • 管理人について
    • ブログ記事
      • スティーブ・ジョブズ
      • 業務改革/BPR
      • IT/ツール
      • ビジネススキル
      • 読書/勉強法
      • ワークスタイル
      • 海外サッカー/ユベントス
      • 管理人の日記
      • 雑学ネタ
    • コンタクト