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問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2009/04/20 – 07:02 

『新版 リーダーシップの本質』

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新版 リーダーシップの本質
新版 リーダーシップの本質 堀 紘一

ダイヤモンド社 2009-01-30
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堀紘一さんの『新版 リーダーシップの本質』を読みました。
現在私は、社内のある企画にてリーダーシップを発揮することを期待される立場にあるのですが、本書は自分のスタイルについていろいろと考えさせる、非常に濃い一冊でした。
リーダーシップ論について学ぼうという人には是非読んでもらいたいと思います。


――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 反対を押し切る力
――――――――――――――――――――――――――――――――――

第一に圧倒的な反対の声に屈しなかった点である。第二に、日本のあるべき姿、進むべき道を明確にとらえ、正しい選択をする見識と決断力を持っていた点である。
(中略)
正しいリーダーシップを発揮した真のリーダーは、リーダーの任にあるときあまり評価されていない。大反対を押し切って、もっとも強い権限を行使したからだ。

民主主義ではみなの意見を聞くことが尊重されますが、みなの意見を足して割ったような意思決定が必ずしも良い結果を生むわけではないということです。
なぜなら、多くの人はリーダーほどの知識や判断力を持ち合わせていなければ、長期的な展望にたつ力もなく、どちらかといえば目の前の利益に注目してしまいがちです。
たとえ民衆の大反対を受けても、そうすることが必要だと感じたら、反対を押し切って権限を行使することもリーダーには必要なのですね。
だからこそ、誰よりも勉強し、能力的な面でも人間的な面でも可能な限り自分を磨かなければならない。
それが結果的にうまく行けば後から称賛されますが、逆に悪い結果になれば大悪党の汚名を頂戴することになるかもしれない。
その後の歴史次第ですね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 目的と方向性
――――――――――――――――――――――――――――――――――

リーダーは個々の社員(構成員)が何を目的とし、そのために何をしなければいけないかを理解させなければならない。つまりリーダーは社員に方向を示し、組織に方向性を与えなければいけない。

強い組織をつくるためには、直接戦う人の迷いを吹っ切ってあげる必要がある。また、強い組織をつくるには下位概念の人に責任を押しつけないことである。

目的や方向性を見失うと、人は途端に何をすればいいのかわからなくなります。
そういう状態では、社員のベクトルは合いませんね。
リーダーは彼らが迷わず力を発揮できるよう、目的が何なのか理解させ、方向性を指し示してあげなければならないのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
● リーダーの役割
――――――――――――――――――――――――――――――――――

まず「ビジョン」を示すことである。その組織によって何を実現しようとしているのか、何を具現化したいのか。何かをする、ということだけでなく、それをすることによってどういう結果を期待しているのか。それがビジョンである。

ビジョンを示すこと、これは口で言うほど簡単ではありません。
自分の頭の中にはあっても、それを口で伝えようとすると半分も相手には伝わらないことがほとんどです。
そんなときはどうすればいいのか。

夢を語るとき、非常に大事なのは、その夢が育っていく過程における考え方、つまり考え方の道筋、「シンキング・パス(thinking path)」を聞き手に伝えることである。

つまり、夢そのものだけでなく、どうしてそういう夢を持つに至ったのかという理由・プロセスも相手に伝えることで、相手の理解・共感を促すわけです。

二番目は「戦略」である。ビジョンに近づくため、だからこうしようというやり方である。(中略)
次に、それではビジョンを実現するための戦略を、どういう体制で実行していくのかということ、つまり「組織」である。
四番目に必要なのは「人事」である。組織体制の中で、誰がどういう部分を受け持つのかということで、これはWHOである。
そして最後に、もう一つ全体を規定するのが「カルチャー」である。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 2つのリーダーシップ
――――――――――――――――――――――――――――――――――

フォーマル・リーダーシップとは、組織から権限を与えられた人間に付随するリーダーシップである。

これに対して、正式な権限は何も与えられていないが、人徳があるとか説得力があるということで自然な成り行きによってリーダーシップを発揮している人の持つリーダーシップをインフォーマル・リーダーシップと呼んでいる。

例えば課長・部長・社長といったポスト・肩書きを与えられることで権限を与えられた状態が、フォーマル・リーダーシップです。
逆にそういったものがなくても自然とリーダーシップを発揮できている状態、それがインフォーマル・リーダーシップです。
フォロワーのコミットメントの質・量・スピードなどなどすべての面において、インフォーマル・リーダーシップの伴わないフォーマル・リーダーシップは苦戦することになります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
● オーナーシップ
――――――――――――――――――――――――――――――――――

組織はリーダーシップを学ぶ最高の場である。リーダーたらんとする者は、意識的にリーダーシップに関わるあらゆる事柄について、組織での行動、組織とのつき合い、周囲の人々などから学び取っていかなければならない。また同時に、組織はリーダーシップを試していく場でもある。
そして、組織の末端の人がいかにオーナーシップを持つか、それをどう与えるか。そこにリーダーシップの重要な本質の一面がある。

本書を読んで、いろいろと自分のやるべきことがわかってきました。
まず目標は、メンバー全員がオーナーシップを持てる企画にすること。
どこか他人事で取り組む人からは、良いコミットメントが引き出せません。
そのためには自分がまず夢やミッションを語ること。
夢やミッションそのもののみでなく、その考えに至った過程も伝える必要がありますね。
そしてメンバーにしっかり考えさせ、意見を引き出すこと。
まずはこれらを実践してみようと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

新版 リーダーシップの本質
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Posted on 2009/04/20 by 河村 拓. This entry was posted in ビジネススキル. Bookmark the permalink.
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1985年9月6日
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