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問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2008/06/21 – 12:13 

『最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版』

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カーネギーメロン大学教授、ランディ・パウシュさんの著書「最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版」を読んだ。
余命半年と知ったとき、人は誰に、どんなメッセージを残そうとするのか。

2007年9月、ペンシルベニア州ピッツバーグ。ハイテクの街として知られること地に本拠を置くカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の講義」を行った。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。最後の講義の1ヶ月前、パウシュは膵臓癌が転移しているとわかり、余命宣告を受けていた。3人の幼い子どもを持つ46歳の男に残された時間は、あとわずか。
講義を終えたパウシュを迎えたのは、講堂を埋め尽くした400人の聴衆の、割れんばかりの拍手とスタンディングオベーションだった。複数のテレビ番組がこの講義について報じ、2500万人以上がパウシュの姿を目にした。講義の模様はインターネットでも動画配信され、またたく間にのべ600万のアクセス数を獲得した。その数は、最後の講義が行われた日から半年以上たったいまも増えつづけている。

著者は本書を通して、2つのことをやり遂げたかったのではないかと思う。
一つは、これから先父親のいない生活を送ることになる子どもたちに向けて、いかに彼らを愛していたか、そして愛しているかを伝えることだ。
自身が子どものころからの夢をかなえてきた経験を通して、著者は様々な教訓を語る。

最近は、子供に自尊心を与えることがあちこちで話題になっている。ただし、自尊心は与えるものではない。自分で築くものだ。グレアム監督のやり方に、甘やかすことはありえなかった。グレアムは子供の自尊心を育てるためにいちばんいい方法を知っていた。できないことをやらせて、できるまで必死にやらせること、それをくり返させることだ。

「勝ち目のないシナリオがあるはずはない」

だれかにいらいらしたり、腹が立ったりするのは、その人に十分な時間を与えていないだけかもしれない。

経験とは、求めていたものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。

人はさまざまな理由で嘘をつく。たいていは、少ない努力で何かを得られそうに思えるからだ。でも、短期的な戦略の多くは、長期的には非効率的だ。嘘をついた人の大半は、その場で切り抜けたと思っている。でも実際は、嘘をついても終わりではない。

正しく生きることが、夢をたぐりよせることになる。
自分が子供たちに望むのは、子供たちが自分の夢を実現する道を見つけてくれることだ。
彼ら自身がなりたいと思っている人間になってほしいと心から思っていること、そしてそんな彼らを愛しているということを、著者は時を越えて彼らに知ってほしかったのではないか。
もう一つは、自分が最後まで「生きた」という証を残したいと思ったのではないか。
著者の楽観主義は余命宣告された後も変わらなかった。
最後の授業中も、そして本書の中でも、著者は常に明るく元気な健康体の見本だ。
著者にとって、悲しみにつつまれながら死を待つのは「生きる」ことにならないのだろう。
余命宣告されても、毎日を楽しむことを忘れなかったのだと、そして生きることへの情熱を失わずに、最後まで生きたのだと、人々に覚えられたかったのではないだろうか。
著者のホームページを訪れたら、こんなものを発見した。
ジョージ・ブッシュ大統領からの素晴らしい感謝状だ。
原文はホームページに載っているため、簡単な訳だけ紹介しようと思う。
(http://download.srv.cs.cmu.edu/~pausch/news/whiteHouseLetter.jpg)

ランディへ
私はあなたの癌との戦いに深く感動させられました。あなたの物語は何百万人ものアメリカの人たちの心を高揚させました。あなたの強い人格は人々のよき見本となり、そしてあなたの勇気と決意は全ての人に対してインスピレーションとなりました。
わが国の若者たちへの揺ぎ無い貢献をありがとう。この国の学生たちのものの考え方を築くことを通して、あなたは生を豊かなものにし、人々に力いっぱい生きようという気持ちを与えてくれました。あなたの家族に対する愛情、教室での献身的な取り組み、そして教育への情熱は永久の遺産となるでしょうし、それを果たそうというあなたの意欲に私は感謝しています。あなたの努力はアメリカンスピリットをまさに象徴するものです。
ローラと私はあなたの心身の安泰を祈っています、そしてあなたがあなた自身の信念、愛情、そして家族や友人からのサポートに支えられることを願っています。
強いままでいてください、そして神のかごがありますように。
心から、
ジョージ・W・ブッシュ

人が本当に死ぬのは、その人が残したものが消え去り、人々の記憶から失われたときなのだなと思った。
ランディ・パウシュは今も元気に生きているし、いつかその日を迎えた後も、生き続ける。

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Posted on 2008/06/21 by 河村 拓. This entry was posted in ワークスタイル. Bookmark the permalink.
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