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問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2008/09/10 – 17:09 

『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ ントはこうして生まれた』

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元P&Gヴァイスプレジデント、和田浩子さんの著書、「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ ントはこうして生まれた」を読んだ。
「人材の育て方」と題すには、本書は焦点が若干ぼけてしまっています。
どちらかというとP&Gジャパンの軌跡と、女性でありながらどのように和田さんがP&Gのヴァイスプレジデントにまで上り詰めたのかがメインで、P&Gの人材育成ノウハウが体系的にまとめられているわけではありません。
ただ、それも仕方がないのかなと思います。
考えてみれば、「世界の人材工場」「ヘッドハンターの人材バンク」と称されるようなP&Gの強みである人材育成ノウハウを、社外に漏らすわけにはいかないでしょう。
しかし、その点を踏まえて読めば、本書は学ぶべきところの多い良書です。
人材育成についても、いくつか重要なポイントを抽出することが出来ました。
求められるスキルの明文化
●世界中の社員と共通基準
●そのまま評価基準につながる
●研修内容を、確実に必要なスキルが身につくよう、対応させる
●仕事内容とトレーニングするべきスキルを対応させる
●OJTが基本
徹底したP&G式DNAの確立
●昇格は全て内部から行うことで、企業のコアバリューを一から教え込む
目的主義―P&Gの躾け
●何をするにもまずその目的を考えさせ、そこから必要なアクションを導き出す
人材育成を目指す風土
●マネジャー職以上の評価は、ビジネスの結果と部下のトレーニングの結果が同じ割合で行われる→人材育成が最重要課題であることを明確にする
●教育研修の講師はマネジャー以上の社員が行う→教えることを通して●マスター度合いを高める
●スリーピープル・ティーチングで定着
●外部セミナーの内容を社内でシェアリング
●個人とビジネスの結果を分けて考える意識を徹底させ、失敗を認め、●個人を非難せず、失敗の分析から学ぶ努力をする
What Counts Factors
●リーダーシップ
●実行力
●優先順位をつけて仕事をする
●クリエイティブ力
●他人との効果的な協同
●戦略的思考と問題解決力
●コミュニケーション力
3Eリーダーシップモデル―リーダーシップはポジションではなく、ビヘイビア(行動)
●Envision(ビジョンでもって組織を率いる)
●Energize(動機づける)
●Enable(人材育成・組織開発する)
※詳しくは本書のP211を参照
私が興味を持ったものだけを上げても、これだけの数がありました。
こうしてみると、本書で学べるのは人材育成マニュアルというよりは、人材育成に対する考え方であり、原理原則です。
しかし、実はプラクティスの奥にあるこうした本質を学ぶことがより重要なのではと感じます。
人材育成に対する崇高な理念こそがP&Gの人材育成を支えるコアファクターなのであれば、人材育成を目指す企業がまずすべきは他者のプラクティスをそのまま導入して真似ることではなく、自社の人材育成に対する理念を明確化することなのかもしれません。
その点で、本書は多くのものを得られるものだと感じます。
また、女性に対する社会的規範や役割期待に対して、それを受け入れるかどうかは自分次第であり、何らかのプレッシャーを感じたとしても自分がそれに従わなければ自由になれるというその行動基準は、多くの社会進出を目指す女性にとって一つのモデルを示していると思います。
是非読んでみてください。

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた 和田浩子

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Posted on 2008/09/10 by 河村 拓. This entry was posted in ビジネススキル. Bookmark the permalink.
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