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問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2008/12/22 – 21:57 

『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』

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アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 井口 耕二

ダイヤモンド社 2008-11-29
売り上げランキング : 7860

おすすめ平均 star
star楽しさいっぱい「ウォズの魔法使い」
star話は面白いが、中身は薄い。
starAppleに愛着を感じる一冊だ

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スティーブ・ウォズニアックの「アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝」を読みました。
アップルやスティーブ・ジョブズに関する本は既に何冊か出ているのですが、直接本人が語ったものは今までなかったので、中には間違った歴史や事実も含まれていました。
本書はアップルを作ったもう一人の創業者、スティーブ・ウォズニアックの自伝で、今まで本の本に書かれている誤解が指摘されていたり、ジョブズに比べればあまり情報が伝わっていなかったウォズニアックの歴史をさかのぼる事が出来たりと、非常に興味深い一冊でした。
私はスティーブ・ウォズニアックという天才を生んだ時代背景や環境要因はなんだったのか、という視点で本書を読みました。
結論からいうと、彼はもちろん天才エンジニアとしての特別な才能をもっていたと思うのですが、それと同じくらい特別な「機会」を与えられて育っています。

おやじからは、まじめなこともたくさん教えてもらった。おかげで僕は、早くからエンジニアリングの素養を身につけることができた。

おやじは、子どもの僕に、しっかりとしたエレクトロニクスの基礎トレーニングをしてくれたんだ。

翌日学校で、一緒にセーフティパトロールをする仲間に言ったよ。「僕はアマチュア無線の免許を取るぞ!」ってね。(中略)
そのころ、アマチュア無線なんて知ってる人はほとんどいなかった。ところが、免許を取るって僕が宣言した友だちはこう言った。「へぇ、それだったら、あっちのほうに住んでるギルさんって人が教室を開いてるよ。君も行くかい?」。

サイエンス・フェアに出品した作品は、今でも誇りに思ってる。僕が出品したのは小学校の三年生、四年生、五年生、六年生、中学二年生のときだ(中略)あの世界で僕はほとんどヒーローだった。(中略)
サイエンス・フェアにすごい作品を出した結果、僕は、自分がどんな人間なのか、どういう人間になれるのかを自覚した。

ミスター・マコラムは、僕に自由にやらせてくれた。退屈しないようにって、金曜日なんて、授業時間にとある会社で作業させてくれたよ。(中略)ホントのコンピュータに触れる日が来るなんて思ってもいなかった。感動したね。すげー!コンピュータだよぉ! って。

1.幼少期から父親にエレクトロニクスの知識を叩き込まれていた
2.アマチュア無線の免許を取ると宣言したら、当事はアマチュア無線を知っている人なんてほとんどいなかったにもかかわらず、運良く近くに教室を開いている人がいた
3.小学校~中学校にかけての間に、既に自分がエンジニアとして生きていく運命にあることを自覚していた
4.高校生の段階で、当事は非常に珍しかったコンピュータに触れることができた
彼自身の才能とは別のところに、少なくともこれだけの外部要因があったのです。
彼自身も語っていますが、彼は非常に幸運な機会に恵まれていたといえます。
そして、これも幸運なことに、彼はエレクトロニクスが大好きで、この幸運な機会を最大限に活かすことができました。
怪物というのは、こうして生まれるものなのかと思いました。
また、本書の最後にとてもよいメッセージが書かれていたので、紹介したいと思います。

頭の中にアイデアがあって、それを形にしたいと思ったとき、どうしたらいいかをアドバイスしたいんだ。(中略)
まず、自分を信じること。迷っちゃダメだ。
(中略)
世界は白黒なんかじゃない。白と黒の間に様々な濃さのグレーがあるんだ。「発明家なら、グレースケールで物事を見なきゃいけない」。すべてに対して、オープンに。他人のあとをついて歩いてはいけない。

もし君が若い発明家で、世界を変えたいと望んでいるなら、企業なんてところにいちゃダメだ。
「画期的な製品や機能を生み出せる可能性が一番高いのは、一人で仕事をするときだ。委員会じゃダメ。チームじゃだめなんだ」
そうなると、方法は僕と同じになると思う。余暇を使って副業としてやるんだ。

僕が見つけた幸せになるためのもう一つの鍵は、誰かに反論し、争う必要はないって気づくことだった。
自分が持つ客観的な検討力を信じるなら、自然体でいればいい。周りの人を説得する必要なんてないんだ。だから、そんなことに労力をさかないこと。自分の発明はどうあるべきなのか、自分の設計、自分の直感、自分の理解を信じることだ。

●白黒ではなく、グレースケールで物事を見る
●発明家なら他人のあとをついて歩かない
●人を説得する必要はない
●自分が正しいと思う限り、迷わず自分を信じる
私もそうあろうと思います。
本書はまるでウォズニアック本人が語りかけているようなタッチで描かれていて、いたずら好きなそのキャラクターが伝わってくるようで、読み物としても非常に面白いです。
また、ある人の成功要因を知りたいのであれば、その人の内部要因だけでなく、外部要因をしっかりと押さえておくことが必須だと思うのですが、この面でも本書はとても良い材料となっています。
是非読んでみてください、非常にお勧めです。

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 井口 耕二

ダイヤモンド社 2008-11-29
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最近多い余談ですが、今読んでいる
Outliers: The Story of Success
作者: Malcolm Gladwell
出版社/メーカー: Little Brown & Co (T)
発売日: 2008/11/18
メディア: ハードカバー
「Outliers」という一冊、今回の記事の内容とも少し関連するのですが、非常に面白いです。
洋書なので読むのに少し時間がかかっていますが、近々紹介できると思います。

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第8回プレゼン読書会開催!
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Posted on 2008/12/22 by 河村 拓. This entry was posted in スティーブ・ジョブズ. Bookmark the permalink.
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2 Comments

  • ビジネス書スクエア
    2008/12/24 - 18:34 | Permalink

    わたしも、本書読みました。
    おもしろかったです。
    ウォズニアック氏の姿勢などを知ることができてよかったです。

    返信
  • lemoned-icecream
    2008/12/24 - 18:34 | Permalink

    ビジネス書スクエアさん
    私も本書はかなり気に入っています。
    お勧めしたい一冊ですね。

    返信
  • ビジネス書スクエア にコメントする コメントをキャンセル

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    1985年9月6日
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    セミナー講師

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    ・商社企業におけるIT戦略立案(2013年)
    ・畜産企業におけるIT人材キャリアパス/スキルマップ作成(2013年)
    ・IT企業における業務改革アセスメント(2013年)
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    セミナー講師実績(2013年12月時点)
    ・IT部門のヒアリング力育成セミナー(コンテンツ企画、開発、実施)
    ・IT部門の提案スキル育成セミナー(コンテンツ企画、開発、実施)
    ・IT部門の新人研修(実施)
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