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問題解決ノート

問題解決のためのアイデアノート。IT、コンサル、仕事効率化など。
2008/11/06 – 09:53 

『竹中式マトリクス勉強法』

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竹中平蔵さんの「竹中式マトリクス勉強法」を読んだ。
本書には勉強の本質があります。
「そもそも何故勉強するのだろう」この質問をあまり今まで考えてこなかった人に特に、そうでない人にも是非、読んでもらいたい一冊です。

何度も言いますが、教育の本質は「エンカレッジ」―つまりは勇気づけるに他なりません。
(中略)
教育とは本来、あれをするなだのこれは危険だの、ネガティブリストをあげつらうのではなく、ああしよう、こうしようとポジティブリストを示唆してあげるものなのではないでしょうか。

これは竹中さんの、ディスカレッジ―やる気をそぐ傾向のある日本の教育の問題を指摘しての発言ですが、勉強にも同じことが言えると思います。
つまり、勉強とは「これを勉強しておけば失敗しないだろう」とか、「これをやっておけば安定した生活が手に入るだろう」という消極的な目的のためではなく、まずは何か高い志があり、その上で「これを勉強すれば目標に近づくのではないか」「これをやれば理想に近づけるのではないか」と積極的な目的をもってやるものだと私は思います。
その前提に立てば、何も受験勉強や資格勉強のようなものばかりが勉強なわけではないことがわかります。
仕事に関する知識を学ぶことも、教養を広げることも、趣味の世界を掘り下げることも、人間力を磨くことも全てが勉強なのです。

「人生いろいろ、勉強もまたいろいろ」

「志のある勉強」をする人が増えれば、きっと日本はもっと良くなると思います。
今まで読んだ勉強術の本の中では間違いなく私のベストです。
以下、私の心に残った箇所を紹介します。
● 志があってはじめて努力ができる
 ・人間力を磨くような天井のない学問に挑めるのは、努力する才能のある人だけ
 ・地道な努力を裏支えするのは、「自分はこうなりたいんだ」という強い志
 ・「自分はできる」「You can do it!」「Yes, I can!」と信じることが大事
何かどうしても成し遂げたい志がある人にとって、そのための努力は、つらく苦しいけど「やらなければいけない」ものではなく、むしろ楽しくて「やりたい」ものになるのではないかと感じます。
努力はつらいままでは続かないと思います。
なかなか勉強が長続きしないと言う人は、順序としては逆なのでしょうが、そもそも自分の志は何なのか考えてみてはどうでしょうか。
● ビックピクチャーを描きつつ勉強する
 ・人間には、夢のようなことばかりを言って足元を見ないタイプと、目の前の課題ばかりを見て大局を見ないタイプがいる
 ・勉強はあくまで、夢や目標を叶えるためのステップであり、現時点の自分と理想の状態とのギャップを埋める行為にすぎない
 ・資格を獲得することがゴールになってはいけない
 ・勉強そのものがゴールになってはいけない
● 「exclusive」な仲間をつくる
 ・良い仲間をつなぐのは志
 ・前向きな人には人間治癒力があり、前向きな人が寄ってくる
 ・その瞬間は楽しくても、終わったあとに何も残らない社交の時間や刺激のない人間関係は重視しなくていい
 ・常に忙しそうにしていれば、無駄な飲み会に誘われなくなる
 ・知的生活を妨げるのは、意味もなく人と群れること、愚痴や人事話に花を咲かせてもしかたがない
 ・優れた仲間、知的好奇心を刺激してくれる仲間と切磋琢磨することが大事
交友関係は、勉強へのモチベーションに大きく影響すると思います。
私もネガティブな人とは、申し訳ないのですがあまり付き合わないようにしています。
最近は熱い志を持った読書会のメンバーが増えてきたので、勉強に対するモチベーションも上昇中です。
● 批判をしないで、改革をする
 ・具体的な対案を出すのが議論のおきて
 ・批判は3種類
  1.「コントラリアン型」―日銀が金利を下げると「中小企業がだめになる」、逆にあげると「年金生活者が大変だ」と、いつも反対の意見を言うだけの人
  2.「永遠の心理型」―「長期的な視点に立て」「相手の立場になって考えろ」など、確かにご説ごもっともだが、中身のない発言ばかりする人
  3.「ラベルを貼る型」―「竹中は至上主義者」「今の若者は意欲が低い」と、物事を決め付けてかかる、話し合いのできない人
 ・3者に共通するのは、対案が何もなく、人のふんどしで相撲をとって「守り」にはいっているだけの楽な人であること
 ・実際に自分がイノベーションを起こせる、ひとかどの人物にならなければならない
● 資格勉強を有効活用する
 ・資格勉強は、ちゃんと勉強すれば必ず天井までいけるよう、よくできている
 ・活用しない手はない
 ・分かりやすく自分の能力を証明できると同時に、実力をつけることができるという、二重の意味で効果的
というわけで、TOEICの勉強はかなりおすすめです。
● 英語の勉強をする
 ・最初から完璧を目指しても絶対に無理
 ・日本人は驚くほど英単語を知らない
 ・ある程度を目指して勉強すればよい
 ・日本人はしゃべれないが読み書きは出来るというのはおおうそで、 ・読む量が圧倒的に足りないから書くこともしゃべることもできない
 ・暗証することが第一のコツ
 ・有名なスピーチは暗証のいい材料
私もSteve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチは何度も何度も繰り返し聴き、全部ではありませんが特に好きな部分は暗証しました。

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Posted on 2008/11/06 by 河村 拓. This entry was posted in 読書/勉強法. Bookmark the permalink.
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2 Comments

  • kaz
    2009/03/20 - 07:25 | Permalink

    私も本日これを読みました。さっきブログにまとめたところです。
    これはいい本ですね。TAKUさんの感想を改めて読んでみて、
    「全てが勉強」とはまさにその通りだなと思いました。
    日々のルーテインの中でも、志を持って、理想を持って、勉強したいですね。

    返信
  • taku_kawamura
    2009/03/20 - 07:25 | Permalink

    kazさん
    本書を読むと、竹中さんのファンになってしまいますね!
    本書を読んでからは、「この勉強に、志はあるのか」と、
    いつでも自問するようになりました。
    大好きな本の一つです。

    返信
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